各産業セクターでは、その産業特有の情報管理要件や課題に対応するため、情報ガバナンスプログラムを整備しています。その各業界で、情報管理に関する課題がありますが、より効果的なガバナンスによってこれを克服することが可能です。

たとえば、公共機関セクターの組織では、安全なアクセスやデータの機密性に焦点が当てられますが、その一方で民間企業では、規制や訴訟のリスク緩和を望む場合があります。
いずれのセクターでも、ビッグデータを活用して業務効率を向上することが共通の課題となっています。

業種セクターを問わず、さまざまな組織が、情報ガバナンスプログラムを整備することにより、以下のような3つの目標の達成に取り組んでいます。

情報ガバナンスにおける3つの共通的な目標

合理化

組織のシステムに保存されている情報の量を削減し、組織における情報の価値を集約します。

1つのデータに対しては1つのバージョン (またはそれに近い形) のみを保存し、不要になった情報は、可能な限り早期に処分します。

有効化

情報の価値を識別し、必要なときに必要な場所で利用できるようにします

情報ガバナンスプログラムでは、「アクティブコンプライアンス」などのテクニックを活用して潜在的なインテリジェンスを開放することにより、ビジネスの敏捷性や優れた意思決定を促進します。

効率化

情報オーバーロードを回避し、適切なユーザーが適切な情報を確実に利用できるようにします。

一元的な管理プロセスを通じて情報を自動的に分類することにより、完全な管理体制が実現します。これにより、従業員による情報の検索、入手、共有などの処理が、業務の生産性に悪影響を与えることはなくなります。



業種セクターを問わず、情報ガバナンスが万能な手段となるわけではありませんが、適切に活用することにより、大きなメリットが実現します。

各業種セクターでどのように情報ガバナンスを活用して主要なビジネス課題に取り組んでいるのかを、ベストプラクティス事例よりご確認ください。

ご存知でしたか?

 

  • ある米国の組織では、効果的な情報管理によって3~6%の収益拡大を実現した、という報告が発表されています。
  • 規制が適用される業界の組織のCIOの20%が、情報ガバナンスの失敗で、今後数年間のうちに職を失うことになる、という分析報告もあります。
  • 多くの組織において、作成および保存される情報の量は「毎年2倍」に増えています。